弦を選ぶ

弦の入手方法ですが、日本では一般的な楽器屋さんにアイリッシュ用テナーバンジョーの弦セットが売られていることが悲しい事にほとんどありません。
D’Adrioというメーカーからアイリッシュ向けのテナーバンジョー弦は販売されているおり、Amazonとかで手に入ります。

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ちなみに私はアコースティックギター弦のバラ売りのものを買って使っています。

(通常ギター弦は6本セットで買う事が多く、1本ずつ選ぶものをバラ売りという)

 

代表的なアコースティック弦のメーカーは沢山ありますが、比較的バラ売りで買いやすい主要なメーカーを2つ紹介します。

 

ダダリオ
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先ほどアイリッシュバンジョーの弦セットで紹介したメーカーですね。
ダダリオと言いまして、一番バラ売りでサイズ展開や素材も多いメーカーだと思います。

 

エリクサー

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最近の流行り?のエリクサーというメーカーです。

弦の金属に特殊なコーティングがされており、弦が劣化しにくく長く使えるという特徴がありますが、価格がコーティング分高くなります。

コーティングされていると指が滑りやすいのですが、抑えている感覚が気持ち悪いという人もいれば、抑えている指をスライドするのが楽という意見の人もいて、まあー好みですね。

ちなみにダダリオからもコーティング弦は販売されています。楽器屋ではあまりバラ売りを見ませんが。

 

弦の素材
弦は金属でできていますが、ニッケルやブロンズ、フォスファーブロンズというブロンズベースの混合金属などがあります。

良く使われるのはフォスファーブロンズで、煌びやかで抜けの良い、音の輪郭がはっきりとした音色です。

 

もう一方のニッケルはおおげさに言うともう少しフラットな音色で丸い感じの音になります。

ただしエリクサーの場合は素材はブロンズ系のもののみだと思います。
すみません、実はあんまりよく知りません。

 

私の場合はダダリオのフォスファーブロンズと使っていたのが、ちょっと主張が強すぎるか?という事でニッケルにしましたが、やっぱり弦ではなくて別の問題だったのかも、という事で最近またフォスファーブロンズです。

エリクサーを試した事もありましたが、たしかに長持ちするので良いのですが値段が高いので、だったら安い弦を頻繁に変えようという結論になりました。

 

弦の太さ
弦には太さというものがあります。
太いと低い音が、細いと高い音がでます。

また弦には単弦(プレーン弦)と巻き弦(ワウンド弦)というものがあって、単弦は1本の金属線の弦、巻き弦は単弦のまわりをくるくると別の弦が巻かれた形状になっています。

ある程度の太さからになると巻き弦になります。

 

弦のテンション(張り具合、太さ)はチューニングや弾き心地に大きく影響があるので、自分の好みを探っていくしか無いのですが、参考に私がよく使っているものをご紹介します。

 

↑細
012 1弦 (E ミ)
018 2弦 (A ラ)
026 3弦 (D レ)
036 4弦 (G ソ)
↓太

 

これはフィドルやマンドリンと同じチューニングでいかにもアイリッシュバンジョーという感じ!

太い方から順番に、左手を押さえないで開放弦を弾いた時になる音が、ソ(G)→レ(D)→ラ(A)→ミ(E)となります。

 

もし他のチューニングを使うなら弦の太さを変えた方がいいでしょう。また、アイリッシュバンジョーでも手の小さな人向けにネックの短いものがありますのでその場合も調整がいりそうです。

 

 

まとめ
・国内の楽器屋で買いやすいバラ弦はダダリオかエリクサー
・フォスファーブロンズはキラキラ、ニッケルはマイルド
・弦は開放で弾いて太いほうからソレラミ(GDAE)

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弦を張る

弦を買ったら次は本体に張るんですが、弦の種類によって張り方が異なります。

 

弦には「ボールエンド」という弦の端にちっこいリング状の金具がついたものと、「ループエンド」という弦の端がカウボーイが馬(牛?)を捕まえる時のロープみたいな形になっているものと2種類があります。

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バンジョーに付いているテールピースがどちらのタイプかによって弦を買わないといけないんですが、弦を選ぶの記事でも触れた通り、ギターの弦を使うとすればボールエンドの弦しか手に入りません。

その為、テールピースがループエンド専用の場合はボールエンドをループエンドに変えてやる必要があります。
これがまた慣れないうちはめんどくさい!もうバンジョーやめようかと思うぐらいめんどくさい!

 

ではボールエンドをループエンドにする手順をご紹介。
結構手間のかかる作業で、全弦張るのに慣れないうちは30分ぐらいかかるので時間に余裕のある時にやりましょう。

 

①まずラジオペンチ的なものをできれば2本、最低1本用意します。
②ボールエンド金管の根っこの部分をラジペンで挟んで、金管をねじって緩めます。

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③緩まったら弦を折らないように慎重に金管をはずします。

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これがまた巻き弦(1本の線にグルグル巻いてある弦)が折れやすいんです。
折れたらまた買わなアカンのかい!と絶望しますが、折れた場合は僕は自分でループを作るようにしています。

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写真の例は巻き弦のままループしてますが、巻かれている弦だけ少し取り除いて、芯の単線だけでループを作る方がいいんじゃないかと思います。

 

④さぁ、楽器に弦を張ります。
ボールエンドの場合はテールピースの穴に通して、ループエンドの場合はテールピースの爪に引っ掛けてペグに通します。

 

弦の巻き方は色々なんでしょうが、僕は写真のようにネックに対して90度以上巻いた状態にしてから弦をピンと引っ張ると、ひっかかって抜けなくなるのでそのままグルグル巻いていきます。

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大体2周以上巻ければほどける事は絶対ありません。
太い弦で2周ぐらい細い弦で3周ぐらい巻く分の余裕を持たせてから巻き始めると良いと思います。

 

これを4本分繰り返します。
お疲れ様でした。できました??

めんどくさいけど、弦を張り替えるとやっぱり良い音するし演奏してて気持ちいいですよね(^^)

 

まとめ
・弦には「ボールエンド」と「ループエンド」の2種類がある。
・テールピースによってはループエンドしか張れないものがある。
・しかしギター弦はボールエンドしかないのでループエンドにしてから張る。

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バンジョーという楽器について

私自身がパブなどでアイリッシュ音楽をバンジョーで演奏してる際に「それって何て言う楽器ですか?」と聞かれる事がちょくちょくあります。

 

一般的にはどうやらバンジョーという楽器は馴染みが無いらしく、すごい適当な予測ですが日本人の三分の二ぐらいの人がバンジョーという楽器を知らない(名前は聞いたことがあってもどんな音色でどんな楽器か知らない)と思います。

 

残りの三分の一の人もバンジョーというとブルーグラスミュージックなどで使われる5弦のバンジョーをイメージするようです。

ではバンジョーという楽器の種類について。

 

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日本で最もポピュラーな5弦のバンジョーです。
サムピックという親指にはめるピックを使い、フィンガーピッキングで演奏するスタイルです。

 

ジャンルで言うとブルーグラス、オールドタイム、カントリーなどで使われる事が多いです。
アイリッシュ音楽でも使用できなくはありませんがアイリッシュは数曲をメドレーで演奏する事が一般的で、5弦バンジョーは得意なキーが絞られるので全ての曲に入るのはなかなか難しいです。

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こちらがアイリッシュで使われるテナーバンジョーです。
5弦バンジョーは少し大きな楽器店でも行けば手に入るのですが、いわゆるアイリッシュバンジョー、4弦のテナーバンジョーはほとんど売っていません。

Amazonなどで安価なものは販売しているようです。全く初めて楽器をされる方は入門用にはありだと思います。

よく「安物だとやっぱダメですよね?」と聞かれる事がありますが、練習だけで言うと安価なものでもそんなに問題ありません。
多少ピッチが悪くても左手の運指や右手のピッキングの練習にはなります。
また、始めたてのころは楽器の扱い方も不慣れ(雑)なものです。

 

しっかりとした作りのものを手に入れようと思うと海外のオークションで手に入れる、所有している方から譲ってもらうなどが簡単かもしれません。
テナーバンジョーに限らずアイリッシュミュージックを演奏する楽器はギターなど一部の楽器を除くとほとんど海外の所有者や製作者と英語でやりとりをして買う事になります。

 

私もアイリッシュフルートを買った時は製作者とメールでやり取りをして2年の製作期間を待って入手しました。
普段海外オークションとかをされない方は抵抗があると思いますが、最初の関門と思い一念発起しましょう!

 

日本の所有者の方から譲ってもらいたい場合はセッションなどに足を運び、バンジョーを演奏されてる方に直接話しを伺って譲っても良いものはないか?譲ってくれそうな人を知らないか聞くのが近道かと思います。
(いきなり譲ってくれというと失礼に思われるかもしれないので、そのへんご注意)
私にご連絡を頂ければお手伝いできる事もあるかと思います。

 

もう一つ、ディキシーランドミュージックなどで使われるプレクトラムバンジョーというものがあります。
こちらも4弦でよくテナーバンジョーと混在しがちですが、ネックの長さがテナーバンジョーよりも長くチューニングも異なります。

5弦バンジョーから1弦とっぱらって4弦にしたのがプレクトラムバンジョーと理解すればいいと思います。

 

 

【まとめ】
・バンジョーには5弦バンジョー、プレクトラムバンジョー、テナーバンジョーがある。(ホントはもっとある)
・入門用としては安価なものでもおすすめ。
・本格的に良いものを、となれば英語でのやりとりが必要となってくる。

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